IHIは8月19日、航空機エンジン部品を生産する福島県相馬市の相馬第一工場内に新加工棟が竣工したと発表した。
新加工棟は、相馬事業所での第5番目の建屋(第5加工棟)で、12月から、エアバス社A320neoに搭載される「PW1100G-JM」エンジン用部品、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の構造案内翼(SGV)等の生産を担う。
IHIは、2015年度から「PW1100G-JM」量産モジュールの出荷を開始しており、SGVについては、相馬第一工場の既存の加工棟において、CFRPから一貫生産するラインを構築し、量産を行ってきた。
「PW1100G-JM」は、その高いエンジン性能と、民間旅客機の中で、最も需要の高い単通路型機に属するA320neoに搭載されることから、多くの需要が見込まれている。
旺盛な需要に対応するため、量産開始直後から、高水準での生産を行っており、今後は生産台数のさらなる急激な立ち上がりを予定している。
従来の生産ラインに加え、1第5加工棟を稼働させることで、今後予定されている増産に着実に対応していく。
■概要
名称:相馬第一工場 第5加工棟
建築面積:5105.20m2
延床面積:6394.20m2
着工:2015年10月
竣工:2016年8月