横浜冷凍（ヨコレイ）は8月30日、子会社のアライアンスシーフーズ（ASF）が、ノルウェーでサプリメントの製造・販売を手掛けるHofseth Biocare ASA（以下：HBC）の第三者割り当て増資について引き受けることを決定したと発表した。
＜ASA製サプリメント＞
出資額は5000万ノルウェークローネ（1株=1.50NOK、3333万3333株、約6億円）、取得後の株式比率は14.4％で筆頭株主となる。
増資の目的は、製造ラインの拡張と最新設備の導入と財務体質の強化。
HBCは、サーモン製品を加工する際に発生する頭、骨、皮などの端材を原料とし、人用、ペットフード用、養殖のエサ用に利用されるオイル、プロテイン、カルシウムのサプリメント類を製造、販売している。
また、この事業を行っているノルウェーで唯一の企業で、その製造技術は多くの特許を取得、品質において高く評価されている。
ヨコレイグループはノルウェーで水産加工場を3施設保有するSyvde Eiendom ASとトラウトの養殖事業会社であるFjordlaks Aqua ASの2社の全株式を既に取得。これによりノルウェーサーモン、トラウト事業で生産から加工・販売に至るまでの一貫した垂直統合モデルを完結させた。
今回、加工段階で発生する端材を有効活用したサプリメント製品を循環させることで、世界自然保護基金（WWF）の理念に合致した、持続可能性（サステナビリティ）事業に関与する。
設備増強後の計画では、2018年度で売上高26億円、EBITDA（税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値）8億円を計画している。
■HBCの概要
名称：Hofseth Biocare ASA
設立:2009年8月
所在地：Molovegen6,6004 Aalesund,Norway
資本金：1億2221万ノルウェークローネ
株式上場：OSLO Access証券取引市場 上場
発行株式数：1億2220万9570株
所有工場：加水分解工場（Midsund）、スプレードライ工場（Berkak）
事業内容：サプリメントの製造、販売
