日本貨物鉄道(JR貨物)が9月14日に発表した8月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は164万9000トン(前年同月比3.5%減)、車扱は70万9000トン(2.9%増)となった。
コンテナは、エコ関連物資が関東発の焼却灰・亜鉛ダスト輸送が好調に推移したほか、化学工業品が前年を上回った。
九州地区での生育不良に伴う玉葱の出荷減に加えて、北海道地区での中旬以降の度重なる大雨被害による馬鈴薯等の出荷減により農産品・青果物が前年を下回ったほか、需要低迷に伴い紙・パルプが発送減となった。
その他、鉄道へのシフトが続いている飲料を中心とする食料工業品が相次ぐ自然災害の影響を受けて前年を下回り、コンテナ全体では、3.5%減となった。
車扱は、石油が盆休期の需要により好調な発送となったほか、セメント・石灰石輸送が前年を上回り、車扱全体では2.9%増となった。
コンテナ・車扱合計では、1.6%減だった。