川崎重工業は10月12日、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と新たに共同開発したヘリコプター「H145//BK117 D-2型」（BK117 D-2型）を販売開始した。
＜H145//BK117 D-2型＞
「BK117 D-2型」は、従来型「BK117 C-2型」の特長である、多用途性に優れた後部の観音開きカーゴドアおよび400万飛行時間を超える運用実績のあるローター駆動系統などを継承しつつ、飛行性能と安全性を向上した。
特に、高出力エンジンの採用やメイン・ギアボックスの改良により、ホバリング性能を大幅に向上している。
新型の自動操縦装置と最新式技術を用いた統合計器の採用により、パイロットの負荷を低減している。
その他、「ダクテッドファン方式」の新型テール・ローターの採用により、クラス最高の静音性を実現。エンジンの耐久性向上等により、メンテナンスインターバルを延ばすことで、維持費の低減を図っている。
BK117ヘリコプターは、救急医療、消防・防災、警察、報道、人員輸送、物資輸送などで活躍する中型双発機。1983年の初号機納入以来、機体の改良を重ね優れた技術力と高い信頼性により川崎重工納入分（10月12日現在）で172機、エアバス・ヘリコプターズ社納入分を合わせると全世界で1200機以上の納入を誇るベストセラー機。
■主要諸元
全長：13.64m
全幅：1.73m（胴体）
全高：3.95m
定員：10名（標準座席）
最大全備重量：3700kg
最大速度：約267㎞／h
航続距離：740㎞（標準タンク、最大全備重量、国際標準大気＋20度、5000ft）
