日本通運は10月26日、スロベニア・コペル港を経由し、コンテナのまま一貫輸送を行う、11月1日から開始するアジア発中東欧諸国向けコンテナ一貫輸送サービスの名称を、「ADRIA DIRECT」として販売を強化すると発表した。
ハンガリー・ブダペスト向けの場合、ドイツ・ハンブルク港経由に比べ、海上輸送距離で約3700km、内陸輸送距離で約550km、それぞれ短縮される。
ハンガリーなど中東欧諸国向けでは、輸送日数で最大約4日間、運賃で40Fコンテナ1本あたり最大約10%の削減が、それぞれ可能となる。
日通は2014年よりコペル港と協力関係にあり、2015年には日系物流企業で初となる、日本発同港経由中東欧向け海上混載サービス「Danube(ダニューブ) Express(エクスプレス)」を販売、豊富な実績を積んでいる。
日通では、実績をもとに、アジア発同港経由の輸送サービスを展開する。
発着とも日通グループが対応することで、高品質な一貫輸送を提供するとしている。
サービスの背景には、コペル港経由の中東欧諸国向けルートは、内陸輸送距離が短いため、近年はハンガリーに進出した日系企業の間でも一般的なルートになっている。
日通ではこれまでの実績をもとに、中東欧諸国向け輸送ルートの一つとして、新たに「ADRIA DIRECT」と名付け、販売を強化したもので、サービスは日系物流企業では初めての商品化となる。
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