日本通運は5月22日、ミャンマー現地法人の日通ロジスティクスミャンマーが、ティラワ経済特別区(SEZ)に建設中だった多機能ロジスティクス倉庫「ティラワ・ロジスティクス・センター」を竣工し、6月1日から営業を開始すると発表した。
「ティラワ・ロジスティクス・センター」は、ミャンマー国内で唯一ティラワSEZだけに認められている保税機能を活かした、保税保管サービスの提供を行う。
温度管理や防カビ対策が求められるアパレル製品、化学品保管を対象とした定温除湿庫を設置している。
ミャンマーでは外国企業が製品を輸入し、国内で販売されることが禁止されているが、SEZに進出する企業は、輸入した製品に再包装、ラベリングなどをすることで、国内で販売する特例が認められており、この倉庫では流通加工業務が可能となる。
日通ロジスティクスミャンマーでは、航空・海運フォワーディング、通関、国内配送(保税輸送を含む)、クロスボーダートラック輸送、倉庫、重量品輸送などの総合物流サービスを提供する。
「ティラワ・ロジスティクス・センター」が所在するティラワSEZは、ヤンゴン市街地から南東へ約20㎞に位置。日本とミャンマーの官民が共同開発したした工業団地で、日本をはじめたいやシンガポールなど16か国、約80社が進出を決定している。
進出企業の主な業種は、建材、食品飲料、アパレル、自動車関連。隣接するティラワ港では貨物ターミナルを増説する計画があるほか、SEZのあるヤンゴン近郊とタイ国境を結ぶ道路の拡張も計画されている。
■施設概要
名称:日通ロジスティクスミャンマー ティラワ・ロジスティクス・センター
住所:Lot No A-9,Thilawa SEZ Zone A. Yangon Region,Myanmar
TEL:+95-1-2309147/2309148/2309149
敷地面積:5万575m2
延床面積:5827m2
倉庫面積:507m2(1階267m2、2階240m2)
構造:鉄骨造平屋建て
主要設備:高床ホーム、ドックレベラー8基
定温除湿庫(1000m2)
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