プロロジスは6月16日、兵庫県川辺郡猪名川町で、先進的物流施設の集積拠点となる産業団地「プロロジス猪名川プロジェクト」造成工事を開始したと発表した。
猪名川町は、町南部に位置する約44.5haの町有地を産業拠点地区と位置づけ、開発事業者となる民間事業者を2015年7月に募集していた。
プロロジスは、物流施設の集積拠点を開発、運営する提案を行い、優先交渉事業者に選ばれ、この2月に「猪名川町産業拠点地区まちづくり基本協定書」を猪名川町と締結。3月に開発許可を取得し、6月16日日より、造成工事に着手する。
プロジェクトは、官民が一体となって整備する物流施設集積拠点としては国内最大規模であり、プロロジスの開発実績としても国内最大である。
今秋には、開発地から約2kmの地点に新名神高速道路川西ICが開通する予定で、大阪市内への配送に加えて、京都方面から広島方面まで西日本各地へ効率的にアクセスが可能な立地。
この地に先進的物流施設の一大集積拠点を開発することで、多様な業種の事業者へ、西日本全域をカバーできるあらたな物流ハブを提供する。
猪名川町は大阪・神戸のベッドタウンとして機能しており、周辺には労働人口が多い。
プロジェクトの完成により、1500名程度の働き手が必要になると想定され、猪名川町において雇用創出と職住近接の活力あるまちづくりを実現する。
敷地内には、複数企業が入居するマルチテナント型施設を1棟、設計段階から特定企業の専用施設として開発するBTS(ビルド・トゥ・スーツ)型施設を4棟、合計5棟の物流施設を開発する計画。
2019年11月末の造成工事完了後、順次、建物の開発に着手し、第1棟目の施設は2021年の春~夏頃を予定している。
なお、この開発は、事業区域の30%の緑地を保全する環境に配慮した開発であると同時に、周辺住民や 施設で働く人が利用できる約4000m2の公園や、ドクターヘリの発着や災害時の消防活動拠点・避難拠点として活用可能な約8000m2を超える防災広場を整備し、猪名川町へ提供する。
開発は、国交省の推進する i-construction に積極的に取組み、最新の情報化施工技術を採用。
安全・安心で、高効率な造成工事を実施する。 将来の施設計画は、再生エネルギーの積極的活用、エネルギーマネジメントなど、サスティナビリティに配慮した計画とする。
■概要
プロジェクト名称:プロロジス猪名川プロジェクト
開発地:兵庫県川辺郡猪名川町肝川・差組地内
開発区域面積:約45万2000m2
計画総延床面積:約25万8000m2
計画施設:マルチテナント型施設1棟
BTS(特定企業専用物流)型施設4棟
事業期間:2015年度~2025年度 開発スケジュール
(予定) 2017年6月:造成工事開始
2019年11月末:造成工事完了、第1棟開発着手
2021年春~夏:第1棟竣工予定