ソリトンシステムズは6月19日、物流貨物の輸送時の情報をリアルタイムにトレース出来るシステムを製品化したと発表した。
センサーユニットの試作品とクラウドシステムなども開発、大手物流会社と共同で性能評価を実施済みで量産可能となっている。
出荷開始は2017年秋、参考価格はセンサーユニット3000円(税別) クラウドサービス利用料別途となっている。
センサーユニットは、温度、湿度、気圧、衝撃加速度、傾斜角、照度、バッテリー電圧値のトレースが可能。BLE(Bluetooth Low Energy)通信によりスマートフォン(Gateway)経由でクラウドシステムへセンサーデータの送信を行う。あらかじめ設定したしきい値を超えた場合に、アラートメールで通知する。
バッテリーは、2Way方式を採用。リチウム乾電池とボタン電池に対応可能。リチウム乾電池の場合、マイナス40度の環境下で、約2年間の連続動作が可能。また、航空機輸送に対応するため、ボタン電池での動作も可能だ。
センサーユニットには大容量の内蔵メモリを実装。クラウドシステムへの通信が途絶えた場合、約40日分のデータを内部に保持しておくことが可能。通信が復旧した時に、内部メモリに蓄えておいたデータをまとめてアップロードすることができる。
センサーデータの受け渡し、ユーザ管理画面用コマンド制御など、外部サービスとの連携するためのAPI(Application Programing Interface)も提供する予定だ。