日販物流サービスは6月28日、製造する仕切り機能付き段ボール箱について特許を取得したと発表した。
特許を取得した仕切り機能付き段ボール箱は、フラップ(上蓋)の2辺を切り取り十字に組むと、簡単に段ボール箱内の仕切り板ができあがるもの。この仕切り板によって、輸送途中の商品同士の接触による破損を防止することができる。
段ボール箱内の仕切り板は、すでにさまざまな商品で使われているが、多くは段ボール箱本体と仕切り板が別々に製造されているために製造費がかさみ、また保管・組み立てにも手間を要するものとなっている。
それに対して、この仕切り機能付き段ボール箱は箱本体と仕切り板が一体化していて、組み立ても簡単にでき、製造や保管、作業に要するコストを大幅に削減できる画期的な商品となっている。
元来、日販では、輸送途中の汚れ・破損対策の一環として、段ボールを切断し、手作業で仕切り板を作っていた。
ここからヒントを得た日販の社員が、日販物流サービスの段ボール箱製造部門に働きかけ、試行錯誤の上、2014年3月にテスト製品を製造した。その後、さらに改良を重ね、2014年6月に特許を出願し、2017年4月に取得することができた。
現在、この仕切り機能付き段ボール箱は年間250万ケースが製造され、日販でのPB(=ペーパーバック。文庫・新書・コミックスを指す)商品の注文送品に利用されており、取引書店からも商品の汚れや破損が少なくなったと好評を博しているという。
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日販物流サービス
製函部
TEL:03-6206-4521
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