日清製粉グループのオリエンタル酵母工業は7月27日、海外子会社であるOriental Yeast India(OY India)が、インドのマハラーシュトラ州プネ市近郊にイースト工場を建設すると発表した。
近年、インドでは経済発展に伴いパン市場が目覚ましい成長を遂げており、パン用イーストの需要も高まっている。またパン用イーストの原料となる糖蜜の生産量も豊富であり(世界2位)、原料調達の点でもイースト製造に適した立地となっている。
このような状況を背景に、有望なインド市場においてイースト事業に参入するべく、工場建設を決定したもの。
プネ市は、インドの金融と経済の中心地であるムンバイ市から170km南に位置し、人口規模はインド第8位であり、また日系ほか多くの外資企業が生産拠点を持つことでも知られている。日本で長年にわたり培ってきた製造・品質管理ノウハウを最大限活用することにより、現地市場に高品質の製品を供給していくとしている。
なお、オリエンタル酵母工業は2012年にマハラーシュトラ州ムンバイ市に OYIndia を設立し、ジェネリック医薬品等の世界的な製造拠点となりつつあるインドに進出した。
以来、バイオ事業では診断薬原料や医薬品原体製造用原料を、また食品事業では巨大な人口と著しい経済成長の中、パン品質改良剤などのベーカリー顧客向け原材料の市場開拓を行ってきた。
■OY India イースト新工場の概要
工場所在地 :インド・マハラーシュトラ州サタラ県ケスルディ工業団地
生産能力:日産100トン(生イーストベース)
完工時期:2020年夏頃
総投資額:87億3000万ルピー(約157億円、1ルピーは1.80円で換算)
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