宇部エクシモは8月24日、ポリプロピレン中空構造板(ツインコーン)が、「車載型写真レーザー測量システム」ユニットの収納・運搬用キャリングケース(武田トランク製作所)に採用されたと発表した。
「車載型写真レーザー測量システム」ユニットは、近年、小型・軽量化により、車両上部への着脱が容易で、測量機器ユニットのみを取り外して持ち運ぶことが可能なタイプが製品化されているが、収納・運搬用キャリングケースには、精密機器の国内外への長距離輸送に必要な耐久性と軽量化が要求される。
今回専用キャリングケースの部材に軽量で高剛性の「ツインコーン」が採用されたことで、必要な強度と耐久性を維持しながら、大幅な軽量化(従来比約4割減)を実現し、ケース運搬時の利便性向上に寄与した。
「ツインコーン」は、従来の並行リブタイプのプラスチック段ボールと比較し、シートの目方向による強度の差が少なく、裁断、折り曲げ等の加工が容易で、アルミ板、メラミン板等の他素材との複合化が可能といった特長も兼ね備えており、精密機器、重量物、特殊形状物の運搬用にオーダーメイドで製作されるケース、コンテナ等の材料として最適な性能を有している。
宇部エクシモでは、大型コンテナボックス、長尺ケースをはじめ、各種天板、ラインパレットなど物流用途へ「ツインコーン」の展開に注力しており、これら物流関連向けで17年度売上高を16年度比4割増まで引き上げる。
NXHD/5月の国際海上輸送取扱実績、グローバル合計30.1%増