ヤマト運輸は9月6日、羽田クロノゲートベースで、 Global Food Safety Initiative(GFSI)承認国際規格「FSSC22000」の物流カテゴリーでの認証を、世界で初めて取得したと発表した。
<左から オーディスの齋藤 恵美最高審査責任者、ヤマト運輸 長尾 裕社長>
「FSSC22000」取得は、ヤマト運輸が、食品安全に関する国際規格「FSSC22000」を羽田クロノゲートベースで取得することで、より厳格な衛生管理手法を取り入れるなど食品安全管理のレベルを向上し、食品を取扱う事業者としてより信頼性の高いサービスの実現を目指すため。
多発する食品事故や消費者による食の安全意識の高まりに伴い、食品を取り扱う事業者は、品質向上の取り組みのみならず、食品安全を確保する能力を実証することが求められている。
コールドチェーン市場の世界的な拡大や、グローバル化による農水産品をはじめとした食品などの輸出入の増加によって、生産や製造、加工工程だけではなく、流通などを含めたフードチェーン全体での食品安全を担保する取り組みの推進が重要となってきている。
国内では、2016年12月に公表された厚生労働省の「食品衛生管理の国際標準化に関する検討会」において、日本の食品安全の更なる向上を目的として、物流事業者を含めたすべての食品取扱事業を対象としたHACCPの制度化が検討されている。
ヤマトグループでは、5月14日、クール宅急便を展開する各国で顧客に安心してサービスを利用してもらうために、小口保冷配送サービスの国際規格であるPAS1018を取得し、客観的な視点による品質の更なる向上を図るための取り組みを進めている。
■概要
登録組織:ヤマト運輸(株) 羽田クロノゲートベース
登録番号:FS-062
認証スキーム:FSSC22000Ver.4.1(ISO22000:2005,NTA8059,FSSC22000追加要求事項含む)
登録カテゴリー:G1(腐敗しやすい食品及び飼料の輸送及び保管サービスの提供)
登録範囲:冷凍・冷蔵食品の輸送及び保管サービスの提供
初回認証登録日:2017年7月27日
審査登録機関:オーディス
認定機関:JAS-ANZ(The Joint Accreditation System of Australia and New Zealand )
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