三菱ふそうトラック・バスは10月27日、国土交通省にスーパーグレートのリコールを届け出た。
不具合の部分は原動機(燃料噴射装置)。
大型トラック・バスのエンジンで、使用者ならびに自動車整備事業者に対して、燃料噴射装置を定期的に洗浄するよう情報提供していなかったため、洗浄が行われないと、燃料の温度変化等で燃料中に化合物が生成され、燃料噴射装置内部のバルブが固着することがある。
そのため、エンジンの燃料噴射が適正に行われず、エンジンの始動不良や白煙の発生、エンジン制御システム異常の警告灯点灯等が発生し、最悪の場合、排気管に溜まった燃料が発火して、火災に至るおそれがある。
全車両、燃料噴射装置の状態を点検し、不具合の兆候が認められた場合は、燃料噴射装置を新品に交換する。さらに、燃料タンクへ洗浄剤を注入し、燃料噴射装置内に付着している化合物を除去する。
また、メンテナンスノートに、洗浄剤による燃料噴射装置の定期洗浄の実施を追記するとともに、使用者と自動車整備事業者に対して、燃料噴射装置の定期洗浄の重要性を啓発する。
リコール対象車の台数は計3万2065台。不具合の件数は979件、事故は火災が4件。
■型式等は下記URLを参照。
http://www.mlit.go.jp/common/001207852.pdf