日本郵船は10月31日、郵船ロジスティクスの株式を公開買付けすると発表した。
＜公開買付けの概要＞
両社が従来以上に一体となった運営を行うことにより、事業戦略の一元化と意思決定のスピードアップを図るとともに、グループ力の更なる強化を通じた付加価値の向上と差別化戦略を推進するため実施し、完全子会社化する。
郵船ロジスティクスの株式（日本郵船保有分59.6％を除く）を約256億円で取得する。
買付期間は11月1日から12月14日で、決済日は12月21日、遅くとも2018年3月末までに完了する予定。
完全子会社化により、事業連携の深化、営業基盤の拡大（自動車関連物流、プロジェクト貨物等の連携強化、事業機会拡大。グループ各社との事業連携：営業基盤拡大、収益力強化）、グローバルネットワークの相互活用（両社の多彩な海外拠点の活用、営業力強化）、経営資源の有効活用（情報・技術・システムの共有を通じた研究、技術開発の強化。日本郵船の資金力、信用力を共有、戦略的な投資が可能）を推進する。
今年2月頃から公開買付の検討を開始し、7月中旬に郵船ロジスティクスへの完全子会社化に関する提案を行い、7月下旬に了解を得ていた。
なお、郵船ロジスティクスは、上場廃止となる見込み。
