東邦ホールディングスは11月14日、日本自動車ターミナルが東京都大田区平和島に建築中の京浜トラックターミナル「ダイナベース」を賃借し、「総合物流センター」を開設すると発表した。
同社は、医薬品を取扱っているため、物流においては最先端技術を導入することで正確性(Accuracy)、ロット管理(Traceability)、継続性(Business Continuity Planning)等を追求してきたが、総合物流センターを新築することにより、災害時にも医薬品を安定供給できる安心・安全の医薬品の流通体制を一層強化する。
首都圏災害対応として、基幹的広域防災拠点近郊に高機能な大型備蓄センターを新築することで、最も災害リスクの高い首都圏での効果的な被災時医薬品供給が期待できる。
今回、東京都が指定する災害時の広域輸送基地「京浜トラックターミナル」内に高機能な大型備蓄センターを新築することで、災害時に迅速かつ円滑な医薬品供給が期待できる。
都心では医療用医薬品を取扱う「TBC東京」(東京都品川区)と、検査薬を取扱う「WILL 平和島」(東京都大田区)の二つの物流センターがある。
これらを新築する総合物流センターに移転・集約するとともに、近隣のその他の物流機能、営業所等を総合物流センターとTBC東京に移転する。
医薬品・検査薬・医療材料など全ての製品を取り扱う「総合物流センター」を核とする首都圏の物流の合理化と再構築により、NO検品システムやセンター直送便のサービスを提供することで顧客の業務効率向上に貢献するとともに生産性の更なる向上を目指す。
■総合物流センターの概要
名称:未定
所在地:東京都大田区平和島2-1-1 京浜トラックターミナル内「ダイナベース」
面積:5万766m2(ダイナベースの2階から5階)
設備投資金額:総額約60億円
ダイナベースの竣工時期:2018年7月(予定)
総合物流センターの稼働時期:2019年7月(予定)
東邦HD/物流機器の開発・製造・販売のワコン社と資本業務提携