日本郵船と、グループの日本油化工業は11月16日、舶用燃料油であるMGO、MDOの低温時での流動性能の改善効果を持つ燃料油添加剤「Wax Breaker」を共同開発したと発表した。
ワックス成分が多く含まれる舶用燃料油は、寒冷地を航海中に燃料油タンクの温度低下によりワックス成分が固形化し、エンジントラブルを引き起こす可能性がある。
開発した「Wax Breaker」を燃料油に添加すると、凝固の原因となるパラフィンの結晶分子の間に成分が入り込み、結晶の成長を阻害することにより凝固を防ぐため、燃料油の低温流動性に起因する事故を未然に防止することが可能となる。