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郵船ロジ/ルーマニアの物流企業を買収

2017年11月20日/国際

郵船ロジスティクスは11月20日、ルーマニア国内の物流会社で売上第8位の規模のSC Tibbett Logistics SRL(Tibbett社)を買収する契約を締結したと発表した。

日系物流企業によるルーマニアへの法人進出は初めてになる。

Tibbett社は首都ブカレスト近郊のイルフォヴに本社を置き、ルーマニア国内に15拠点・11万6000m2の倉庫を有する同国内第8位の物流企業。

ルーマニア国内で、コントラクトロジスティクス事業、欧州域内トラックと鉄道輸送、鉄道コンテナターミナル運営などを行っている。

自動車部品メーカー向けにVMIサービス、構内物流サービスの提供や、大手量販店向けに冷蔵・冷凍食品、日用品などの多岐に渡る商品在庫を要望に合わせたWMSで管理し、e-コマースにも対応するなど、高い専門知識を有している。

Tibbett社は鉄道輸送の要衝となるブカレストで唯一の民間鉄道コンテナターミナルを運営している。

鉄道会社と連携して、コンスタンツァ港経由の海上輸送や隣国とのクロスボーダー輸送をつなぐ重要な役割を担っている。

ルーマニア国内では、堅調な内需拡大と輸出によって後押しされ、2016年の実質GDP成長率は過去8年間で最高の4.8%を記録し、直近3か年は高水準を保って上昇し続けている。

個人所得水準の上昇とともに、ルーマニア国内でのリテール産業の伸びが堅調に推移していることから輸入も拡大し、加えて近年、製造業や自動車産業による生産拠点の移転が東欧に進んでおり、ルーマニアでも新たな生産拠点が稼動しドイツなどの西欧向けの輸出を中心に拡大してきている。

国内インフラの整備も進んでおり、ルーマニア東部の黒海に面するコンスタンツァ港は、黒海内のコンテナハブとして発展し、コンスタンツァ-首都ブカレスト間を始めとする鉄道輸送網も整っている。

郵船ロジスティクスはヨーロッパ市場で今後も成長が見込めるルーマニアに進出することで、東欧・黒海エリアに同社ネットワークを拡充し、更なる事業拡大を図る。

■Tibbett社概要
社名:SC Tibbett Logistics SRL
本社所在地:Str. Italia nr.1-7 Unitatea 13, P3 Logistics Park
Sat Chiajna Comuna Chiajna Judetul Ilfov Romania
設立年:2010年
従業員:約1300人
倉庫拠点・面積:15か所 11万6200m2

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