インクリメントP（IPC）は12月15日、富士通交通・道路データサービス（FTRD）と物流関連事業者向けに、両社のデータを活用した協業を行ない、物流生産性向上へ貢献するサービス等の開発を行なうと発表した。
主な連携・協力の内容は、走行実績に基づく経路案内サービスの開発と位置情報に基づく大型車駐車可能地点情報サービスの開発。
走行実績に基づく経路案内サービスの開発では、貨物トラックの走行実績データから大型トラックの走行実績を抽出し、高さ制限などの交通規制情報と合わせて、大型トラックが通行可能な経路探索を可能とするルート検索サービスの開発を行う。
位置情報に基づく大型車駐車可能地点情報サービスの開発では、店舗などの位置情報と貨物トラックの走行実績データを複合分析し、大型車両が駐車可能な地点情報を分析するサービスの開発を行う。
なお、FTRDは、日本全国を通行する貨物トラックのうち約12万台に装着されている、トランストロン製ネットワーク型デジタルタコグラフから収集・蓄積される走行実績データ等を統計処理した、時間・空間の両面での連続性を特色とする物流プローブ（R）データの分析サービスを提供している。
IPCは、日本全国のデジタル地図制作のため、定期的に走行調査を実施し、車載カメラから道路の前後方を連続撮影しており、560万km以上の画像情報を保有し、鮮度の高いデジタル地図情報の提供に努めている。
これらの両社の保有するビッグデータは、解析技術等の進展に伴い、利用価値も向上し、将来的に多様な利活用が期待できるものとしている。
