Azoopは9月20日、運送業務支援サービス「トラッカーズマネージャー」において、富士通グループであるトランストロンの提供する運行支援サービス(ITP-WebService)との自動連携機能を開発し、提供を開始したと発表した。
トランストロンの提供するサードパーティ向けマーケットプレイス(ITP‐Web MP)にAzoopが参画し、マーケットプレイス内のラインナップに「トラッカーズマネージャー」が追加される。利用者はマーケットプレイスでの申し込みを通じてスムーズにITP-WebSerciveが保有する各種情報(運転日報データなど)をトラッカーズマネージャーに連携することができるようになる。
連携データをもとにトラッカーズマネージャー上で運行実績(拘束時間・運転時間など)が自動集計・可視化され、これにより時間・工数・費用的な負担を最低限におさえたうえで業務の効率化を実現することができるようになった。
今後はITP-WebSerciveとの連携データのバリエーション増加に加え、トラッカーズマネージャー上の運行・配車計画機能において、ドライバーの最新の労働時間を踏まえたうえで計画作成を支援する機能の提供を予定している。
なお、2024年以降(2024年4月1日以降)、ドライバーの時間外労働時間の上限が年960時間になる(物流の2024年問題)。「第4回働き方改革モニタリング調査について(全日本トラック協会2022年3月発表)」によると、時間外労働時間が年960時間を超えるドライバーが在籍する企業の割合は2021年10月時点で27.1%であり、4社に1社が2024年以降の法令順守基準を満たせていない。
その原因は、ドライバーの人手不足が一番の要因ではあるが、運送事業者においてはさまざまな情報が散在しており、ドライバーの労働時間を適時・正確に把握・集計した上で日々の運行計画の立案をすることが難しいことも起因している。
同社は今後も、情報の一元管理・可視化を通じて運送事業者の効率重視の経営を支援していくとしている。