富士通交通・道路データサービス、富士通鹿児島インフォネット、トランストロンの3社は2月21日、2月5日~9日の大雪時の福井県国道8号(福井県内部分)の物流貨物車両(トラック)の走行状況を速報として分析したと発表した。
全国12万台のトラック(日本全国の商用車約100万台の12%に相当)に搭載された富士通製デジタルタコグラフから収集された走行情報をもとに、平常時と大雪発生後の走行状況を比較調査した結果について公開したもの。
まず、国道8号を北方向に流入した車両の流出先と平均滞在時間では、平常時の1月30日と大雪時の2月6日を比較。大雪時(図1)、国道8号北方向流入車両70件の内、北陸道流出車両(1)は平均滞在時間約60時間35分、国道8号流出車両(2)は平均滞在時間約3時間40分と、通常時と比べて平均滞在時間が大幅増となっている。
また、大雪時(図2)、国道8号北方向流入車両70件の内、折り返し車両(3)(4)(5)(6)は計34件となっている。
広域迂回状況(近畿圏から北陸方面)では、1月30日の平常日、および2月5日(月)~2月8日(木)の大雪時にかけて、近畿圏(大阪・京都・兵庫・滋賀)から富山・新潟へ向かう車両の走行するルートを(1)~(3)別に通過件数と走行比率を分析(図3)。
1月30日(火)の平常日は96%北陸道を利用しているが、2月5日(月)の積雪時より名神・新名神側へ迂回する走行が見られ、2月7日(水)には名神・新名神の利用が100%となっている。
なお、トラックの走行情報について、富士通製の運行記録計(ネットワーク型デジタルタコグラフ)を装着して、日本全国の幹線道路を走行する物流貨物車両から、リアルタイムに1秒毎の走行情報を収集・蓄積。運送事業者に関する秘密情報を秘匿化・抽象化した上で、交通安全と道路基盤の安定の用途に活用している。