大和物流は3月3日、物流総合効率化法に基づいて、神奈川県海老名市において、「（仮称）海老名物流センター」を着工した。
＜完成予想図＞
＜位置図＞
＜業務改革による物流フロー＞
大和物流での南関東エリアにおける建築・建材物流の新センターとなる。
国土交通省が、2016年10月に施行した「物流総合効率化法」は、2者以上の連携による物流の省力化・効率化・環境負荷低減を支援するために定められた法律。モーダルシフト、輸配送の共同化、輸送網の集約などの事業を2者以上で連携して取り組むことが、認定要項の1つとなっている。認定を受けることで、営業倉庫に対する法人税・固定資産税などの減免や、市街化調整区域への開発許可に関する配慮などの支援制度を利用することができる。
「（仮称）海老名物流センター」は、2か所に点在する物流拠点を集約し、「物流総合効率化法」に認定された物流施設。
センターは、首都圏中央連絡自動車道（圏央道）「海老名IC」から約2.5kmに位置しており、大和ハウス工業竜ヶ崎工場から圏央道を通り容易にアクセスできるため、トラックの走行距離を約36％削減。また、物流施設を集約したことで、従来よりも7割以上の総作業時間及びトラック待機時間の削減が見込める。
その結果、「（仮称）海老名物流センター」で、大和ハウス工業と大和物流は共同で「物流総合効率化法」の認定を受けることとなった。センターの所在地は、市街化調整区域だったが、海老名市から開発許可を受けて、センターの開発を行えることとなったもの。
なお、大和物流が「物流総合効率化法」の認定に基づいて開発する物流センターは、愛知県岩倉市の岩倉物流センター（2015年3月竣工）に続いて、2拠点目となる。
■施設概要
名称：大和物流「（仮称）海老名物流センター」
所在地：神奈川県海老名市社家嵯峨野441-1他18筆
敷地面積：1万2349.46m2
延床面積：1万1817.42m2
構造・規模：鉄骨造地上2階建
設計・施工：大和ハウス工業
最寄りIC：首都圏中央連絡自動車道海老名ICから約2.5km
最寄り駅：JR相模線社家駅から約800m
着工日：2018年3月3日
竣工：2018年10月末予定
稼働：2018年11月予定
