川崎重工業は3月8日、川崎汽船向け18万2000立方m型LNG(液化天然ガス)運搬船「PACIFIC BREEZE」を引き渡したと発表した。
この船は、国際石油開発帝石が操業主体(オペレーター)としてオーストラリアで開発を進めているイクシスLNGプロジェクトに投入される予定。
これまでの川崎重工のモス型LNG運搬船の最大船型である17万7000立方m型LNG運搬船の特長を最大限に活用するとともに、搭載する4基のモス型球形カーゴタンクのうち後方2基を、球形タンクの赤道部に約1.6mの円筒部を追加したモス型ストレッチ球形タンクにすることで、カーゴタンク総容積を約5000立方m増加させた約18万2000立方mのカーゴタンク容積を持つ世界最大のモス型LNG運搬船としている。
また、DFD電気推進システムを採用し、低速域から高速域の幅広い船速域で優れた燃費性能を発揮する。
■主要目
全長:299.94m
長さ(垂線間長):286.50m
幅(型):52.00m
深さ(型):28.00m
満載喫水(型):12.20m
総トン数:14万4978トン
載貨重量:9万2830トン
カーゴタンク容積:18万2683立方m(-163℃、100%において)
主推進機関:推進モーター×2基、減速機×1基
航海速力:約19.5ノット
乗船定員:48名
船級:ビューロー・ベリタス(フランス船級協会)
船籍:マーシャル諸島