商船三井は3月15日、南日本造船で建造していた次世代型自動車船「FLEXIEシリーズ」の1番船である“BELUGA ACE”を竣工した。
多様化している輸送需要に“FLEXIBLE”に対応できるよう、上下に自由に動かすことが出来るリフタブルデッキを従来の2層から6層に増やすなど、機能性を大幅に刷新した。
船体デザインも既存自動車船のデザインから一新し、商船三井グループの英文略称“MOL”や、商船三井の自動車輸送サービスにおける世界統一ブラド“MOL ACE (MOL Auto Carrier Express)”を表す“A”、そして顧客との長きにわたる関係を未来へつなぐ決意を表す白いラインを大胆に表現する。
船首部をラウンド形状とすることで風圧抵抗を低減し、現行の自動車船に比べ、約2%のCO2削減効果を見込んでいる。
形状は、商船三井テクノトレード、三井造船昭島研究所との共同開発の成果であり、商船三井グループが取り組む技術開発プロジェクト「船舶維新NEXT~MOL SMART SHIP PROJECT~」が進める環境負荷低減技術の一つとして実現したもの。
■概要
全長:199.9m
全幅:32.2m
積載可能台数:6800台 (基準小型車換算)