日産自動車と住友商事は3月26日、両社の合弁会社フォーアールエナジーが電気自動車(EV)の使用済みリチウムイオンバッテリーの再利用と再製品化に特化した日本初の工場を福島県双葉郡浪江町に開所したと発表した。
フォーアールエナジーは、使用済み車載用リチウムイオンバッテリーの有効活用に着目し、2010年に日産自動車と住友商事によって設立されて以来、再利用や再製品化のノウハウを蓄積してきた。
フォーアールエナジーは、使用済みバッテリーの性能を短時間で測定できる技術開発に成功しており、この技術を活用し、全国から回収した使用済みバッテリーの再利用・再製品化ビジネスをこの工場で開始する。
工場は、浪江町の藤橋産業団地内(2447.97m2)に整備され、グローバルな開発拠点としての機能と製造拠点としての機能を有し、国内初の再利用・再製品化拠点となる。
製造される製品としては、世界初EV向け交換用再生電池をはじめとし、大型蓄電システムや電動フォークリフト等に使用される予定。工場は、東日本大震災後に浪江町が整備している企業立地の第一号であり、地域経済再生や町の発展にも寄与していくとしている。