Hacobuは5月31日、クラウドベースの物流情報プラットフォームMOVO(ムーボ)上で提供している動態管理ソリューションに、複数の企業にまたがる管理での活用余地を拡大する各種機能(配送計画、ダッシュボード、閲覧設定等)を追加したと発表した。
複数の運送会社をまたがる車両の管理や配送遅延状況の一括管理などが効率化される。
具体的な活用シーンとしては、荷主主導で複数運送会社を管理するケースや、3PL・元請運送会社が自社以外の協力会社車両を管理するケースなどが想定される。
Hacobuの動態管理ソリューションに追加された機能の一つ、配送計画機能では、運送会社が荷物を集荷・配送する地点と時間を配送計画とし、運行車両に紐づける。
現在位置と運行軌跡リアルタイムに把握できるだけでなく、渋滞情報も加味して計算された到着予想時刻の表示、到着遅延が予想される場合に自動的にメールで連絡を行う。
ダッシュボード機能では、配送計画を個別車両ごとではなく、ダッシュボードで管理する機能を追加した。
閲覧権限設定では、発荷主の場合、運送会社が荷主に対して、関係する拠点のみ、到着予想時間を表示する機能。
多くの運送会社で、複数拠点を回るルート配送の際に、別の荷主の配送先を回る際の情報は隠しておきたいニーズがある。
荷主に対しては、運送会社が配送先に対して、到着予想時刻や現在位置を知らせる機能を実装している。荷物を受け入れる側(配送先)では、いつ荷物が到着するのか、配送車両は今どのあたりを走っているのかを知りたいニーズがある。
また、配送計画の拠点単位でのフィルタリング機能では、各拠点管理者が自分に関係のある配送計画だけを管理することが可能となる。
数百台以上のトラックを運行する場合など、全てのトラックの配送計画が表示されてしまうと、管理が大変な場合がある。
特定の拠点を通る配送計画のみをフィルタリングし、ダッシュボードで表示することができるため、各拠点管理者が自分に関係のある配送計画だけを管理することが可能だ。
ハイエンドのGPS 機能付のデジタルタコグラフに比べて数分の一の価格で提供していることもあり、例えば荷主視点から見て、複数の運送会社がバラバラのデジタルタコグラフで運行管理しているが横串で管理したいケースや3PL・元請運送会社が協力会社を一括管理したいケースでの活用が想定される。
実際に、Hacobuではトラック数百台を横串管理する案件について、今回の機能強化も活かし、導入する事例が出ているという。Hacobuでは今後も引き続き、ユーザーの声を聞きながら、機能を強化していくとしている。
■問い合わせ
Hacobu
TEL:03-6452-8837