伊藤忠食品は、AI・新技術推進委員会を4月に立ち上げた。
AI・新技術の導入による機能強化・コスト低減をスピードを上げて、全社的に推進するためで、運転手不足による物流クライシス、労働人口減少による慢性的な人材不足、EC、AIスピーカー、CtoCによる流通経路の中抜き、買い物難民・買い物弱者など、今後、食品卸が直面する課題とリスクに対応する。
6つある分科会のうち、自動運転・ロボティクス分科会では、自動搬送機の実用化や、画像認識を活用した画像入荷検品システムなどを研究している。
現在、自動運転技術を提供するZMPが開発した物流支援ロボット「CarriRo」の導入を検討中だ。
電動台車を活用することで、ほとんど力を使うことなく片手でも操作できる搬送サポート機能のほか、ビーコンにより作業者や前方のCarriRo に追従するカルガモモードを搭載しており、最大300kgのカゴ台車・スリムカートをけん引することができる。
同社では、作業員の高齢化、女性パート作業員に依存する物流現場の課題に対して、省力、省人型の物流センター運営を研究・推進する。
eve autonomy/屋外自動搬送システムを物流施設向けに本格提供