国土交通省は6月20日、大型特殊自動車メーカー6社(コベルコ建機、住友建機、住友ナコフォークリフト、豊田自動織機、範多機械、日立建機)に対し、認証を受けていない事業場によって分解整備作業が行われたとして、業務改善を指示した。
今年4月、三菱ロジスネクストより、自動車分解整備事業の認証を受けていない全国56事業場(子会社の販売会社)において、道路運送車両法第49 条で規定されたブレーキドラムを分解するなどの分解整備作業を実施していた旨報告があったことから、4月24日、同社に対して業務改善指示を行った。
さらに大型特殊自動車メーカー関係団体に対し、適切な分解整備を実施する旨を傘下会員に周知するよう指示した。
しかし、各社が調査したところ、6月20日までに、住友ナコフォークリフトなど大型特殊自動車メーカー6社より、それぞれ、三菱ロジスネクストと同様に、子会社(販売会社)または、直轄工場において、認証を受けないで大型特殊自動車のブレーキドラム脱着等の分解整備を実施していた旨報告があった。
このうち3社では、当該不適切な分解整備作業に、リコールの改修作業も含まれていた。なお、事故や不具合は発生していない旨各社より報告を受けている。
このため、国土交通省より大型特殊自動車メーカー6社に対し、未認証の事業場で分解整備作業を実施した自動車を認証を受けている整備工場で安全確認を実施と、未認証の事業場を認証取得するよう指導し、認証取得が困難な場合は、分解整備を必ず外注させ、再発防止策を講じ、速やかに実施し、今年8月31日までに報告するよう、それぞれ指示した。
■大型特殊自動車メーカー系販社による未認証分解整備実施状況と業務改善指示内容
http://www.mlit.go.jp/common/001239233.pdf