三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は、7月6日にポルトガル政府代表者と海外高官が出席した譲渡式において、リスボン市当局に10台の電気小型トラック「eCanter」を納入したと発表した。
リスボン市は「eCanter」を導入することで、都市部での従来型車両に起因する騒音や排ガス汚染問題の緩和を目指す。納入車両は、リスボン市役所が選出した10の行政区において、主に行政による造園や廃棄物処理作業で使用する。
10の行政区は、アロイオス、アベニダス・ノバス、ベレン、エストレラ、ミセリ・コルディア、パルケ・ダス・ナソンイス、ペーニャ・デ・フランカ、サンタ・マリア・マイオール、サンタ・アントニオ、サン・ヴィセンテ。
2014年から2017年まで、ポルトガルとドイツで広範囲に行われた「eCanter」試験車両の実用供試では、リスボン、シントラ、ポルトの各都市にて日常の輸送業務で車両を活用した。
欧州市場と米国市場向けの「eCanter」は、ポルトガルのトラマガル工場で生産している。
同工場では、「eCanter」の製造をダイムラーの商用車ラインナップで最も販売実績のあるトラックの1つである従来型のディーゼル車の小型トラック「キャンター」と同一の製造ラインに完全統合した。