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三菱ふそう/欧州市場向けの新型「eCanter」の量産を開始

2023年05月23日/IT・機器

三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は5月23日、子会社の三菱ふそうトラック・ヨーロッパ( MFTE)で電気小型トラック「eCanter」新型モデルの生産を開始したと発表した。

<欧州市場向け新型eCanter>
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<(右から) ポルトガルのアントニオ・コスタ首相、MFTBC CEO カール・デッペン、MFTE CEO アーネ・バーデン>
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<記念式典の様子>
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5月22日には現地で記念式典を実施し、ポルトガルのアントニオ・コスタ首相をはじめとする政府関係者が出席した。

「eCanter」は、ダイムラートラックが生産する初の電気小型トラックとして2017年に発売された。以来、MFTBCは550台以上の「eCanter」を世界中の顧客に納車してきた。日本のほか欧州、米国、オーストラリア、ニュージーランドで稼働しており、走行距離は合わせて800万kmを超える。

2022年9月にMFTBCはフルモデルチェンジした新型「eCanter」を発表した。よりコンパクトに設計されたドライブトレインの採用により、シャシー、ボディタイプ、走行距離のバリエーションを増やした。日本の28型式に加え、欧州向けに42型式、海外市場全体で 100以上の型式を用意する予定だ。

車両バリエーションの拡張に加え、充電や車両の運用をサポートするサービスソリューションの提供によって、MFTBC は顧客の EVシフトがこれまで以上に容易になるよう支援するとしている。

MFTBCでは2023年3月から川崎製作所で新型「eCanter」国内向け車両の生産を行っており、それに続いてMFTEトラマガル工場で欧州向けモデルの生産を開始した。川崎製作所とトラマガル工場では、新型の幅広い仕様に対応しながらもディーゼル車両との混合生産を継続するため、既存の小型トラックの生産ラインに多くの調整を加えた。

欧州市場向けの「eCanter」はすべてトラマガル工場から出荷し、台湾、香港、シンガポール、チリなど、今後展開予定のその他の海外市場向けの車両は日本から輸出する。

またMFTEはこのたび、小型トラックの累計生産台数が25万台を突破した。トラマガル工場は1964年の操業開始以来、ポルトガルの産業に大きく貢献してきた歴史ある生産拠点。これまで5世代の小型トラック「キャンター」を生産しており、欧州市場での FUSO トラックの販売を数十年にわたり支えてきた。

三菱ふそうはダイムラートラックグループの一員として、2039年までに欧州、日本、北米地域で全ての新型車両をTank-to-Wheel でのカーボンニュートラル化する目標を掲げている。主要市場の政府が排出ガス低減を対象とした環境目標に取り組む中、FUSO の「eCanter」は、世界各国の輸送産業が持続可能なモビリティを実現する上で重要な役割を果たし続ける、としている。

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