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ZMP/「自律移動モデル」CarriRo、新バージョン11月末出荷

2018年07月20日/IT・機器

ZMPは7月20日、物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)の新バージョン「自律移動モデル」を11月末より出荷を開始すると発表した。

<CarriRo「自律移動モデル」とランドマーク>
20180720zmp1 500x375 - ZMP/「自律移動モデル」CarriRo、新バージョン11月末出荷

<追従機能を活用した無人隊列走行>
20180720zmp2 500x375 - ZMP/「自律移動モデル」CarriRo、新バージョン11月末出荷

ZMPは自動運転技術を応用したCarriRo Visual Tracking 方式(特許出願中)によりCarriRoの自律走行を実現した。CarriRoは走行しながら路面に貼られたランドマークを識別し、自己位置と走行指示情報を画像認識により取得する。

人手を介在することなく安定したルート走行を行うことが可能になる。

走行ルートを一般的なAGVのようにライン(線)で設定するのではなく、ランドマークというポイント(点)で設定することにより、ルート設定にかかる手間とコストを大幅に削減するとともに、ポイント毎の走行指示を幾通りも設定可能にすることによる柔軟性を確保した。

ランドマークでの走行指示はタブレットを通じて変更することができ、あらかじめ走行ルートをパターンとして設定するだけで、都度走行ルートの変更ができる。その結果、使用場所のレイアウトや業務内容に応じた柔軟な運用が可能。

従来より搭載されている追従機能も利用可能で、搬送業務内容に応じて追従機能と自律移動機能を使い分けることによる更なる生産性の向上を図ることができる。

先頭のCarriRoを「自律移動モデル」で先導ロボットとし、後続のCarriRoに「2018年モデル(追従機能)」を使うことにより、全体での機器導入費用を抑えつつ、無人での隊列搬送も可能となる。

CarriRo「自律移動モデル」は「ティーチング不要で、短時間で走行ルートの設置が可能」。「ランドマークで常に位置補正を行うことで、外部環境の変化に強く、多少の段差・傾斜も安定して走行可能」「ランドマークの設定はタブレットを通じて容易に変更することができ、柔軟なルート設定が可能」「追従機能と併用することで、リーズナブルな価格での導入が可能」の特徴を持つ。

<固定式ランドマーク表記(サンプル)可変式ランドマーク表記(サンプル)>
20180720zmp3 500x500 - ZMP/「自律移動モデル」CarriRo、新バージョン11月末出荷

ランドマークの種類には、固定式と可変式の2種類があり、固定式は直進、右左折、Uターン、一時停止、等シンプルかつ分かりやすい表記で、手軽に使用したい顧客向けとなる。一方、可変式はアルファベットが表記され、そのアルファベットに対して、複数の走行指示情報をタブレットを通じてパターンとして認識させ、都度変更することが可能となるため、利用場所のレイアウトや業務内容に応じてより柔軟に使用したい顧客向けに用意している。

■主な仕様
本体重量:55kg 
大きさ:幅61cm、奥行91cm、高さ24cm(ハンドル部96cm)
最大積載荷重:150kg
牽引力:250N(300kg相当)
最大速度:6km/時間
充電時間:2時間半
稼働時間:8時間(稼働状況によって異なる可能性がある)

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