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プロロジス/センコー専用物流施設、茨城県古河市に竣工

2018年07月30日/物流施設

プロロジスは7月30日、茨城県古河市にセンコー専用の物流施設「プロロジスパーク古河3」を竣工した。

<プロロジスパーク古河3>
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<位置図>
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<2棟の危険物倉庫>
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<1階部分>
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センコーはプロロジスのリピートカスタマーであり、関東広域をカバーする新拠点として「プロロジスパーク古河3」を活用する。

施設の西隣「プロロジスパーク古河1」は医薬品卸のスズケングループのBTS型施設として、東隣「プロロジスパーク古河2」は日立物流ファインネクストのBTS型施設として、いずれも稼働中であり、この「プロロジスパーク古河3」の竣工により、プロロジスがBTS型施設の集積地として開発を進めてきた一連の「プロロジスパーク古河」プロジェクトが完成した。

圏央道五霞ICから約6km(約10分)の北利根工業団地内に開発し、茨城県と都心部をつなぐ新4号国道から至近に立地している。

2017年2月に圏央道境古河IC~つくば中央IC間が開通したことにより、都心部から放射状に延びる東名・中央・関越・東北・常磐・東関東の6つの自動車道とつながった。

関東全域のみならず、東北方面や関西方面への広域配送が可能となり、東日本における広域拠点として期待されるエリア。

「プロロジスパーク古河3」は、約3万5000m2の敷地に、地上2階建ての本体施設と、平屋建ての危険物倉庫2棟を併設した計3棟による構成となっている。本体施設は東西面にトラックバースを配し、合計34台分のバースを確保している。

また、一部のトラックバースにはドックシェルターを備え、搬入時の気密性と防虫性を保つことで、厳しい温度管理を必要とする商品の保管にも対応できる仕様とした。

本体施設・危険物倉庫とも、空調倉庫のニーズに対応できるよう、必要な電気容量や配管計画を備えている。庫内には荷物用エレベーター2機と垂直搬送機4機を備え、うち搬送機2機はトラックバースに面したZ型を採用しており、搬入時の効率的な運用が可能。

敷地内には、乗用車駐車場とトラック待機場を十分に確保し、車輌が構内を周回できる設計となっている。また、全館LED照明を採用しているほか、事務所内には昼光センサー付調光照明、外構には調光型照明を採用するなど、施設全体でエネルギー消費の軽減を図っている。

<竣工式での鏡割り>
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<プロロジスの山田御酒社長>
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プロロジスの山田御酒社長は「プロロジス古河3の竣工で、国内で93棟目、約630万m2の開発となった。これまでセンコーにはBTS型で3棟、マルチテナント型を合わせて計8か所でプロロジスの施設を利用いただいている。古河の立地はまさに関東のど真ん中に位置し、根強い需要があり、今後プロロジスパーク古河4、5も考えていきたい」と話した。

<センコーの嘉永良樹副社長>
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センコーの嘉永良樹副社長は「当社は物流施設を5対5の割合で自社開発と賃貸物件にする戦略をとっている。これは時代の変化に柔軟に対応できるためだ。プロロジス古河3は厳しい温度管理を必要とする商品の保管構造や危険物倉庫も2棟備えているので、扱う荷物は医薬品関係、食品関係等を考えている。従業員は50名まで可能な事務所を構えているが、当初20名を予定している。これにはパートの人数は含まれていない。8月1日からはセンコーの古河PDセンターと名称を変える。関東北部の拠点として利用していきたい」と述べた。

<古河市の針谷力市長>
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古河市の針谷力市長は「古河市は約14万人、他の地方都市と同様、年々人口は減少している。湘南新宿ラインや東京上野ラインの開通で、東京都心部まで通勤する人が増えたが、地元に有力企業が来てくれてありがたい。山田社長の古河4、5の開発にも期待している。古河市の別の地区でも約15haの工業団地を計画中だ」と話した。

■「プロロジスパーク古河3」計画概要
名称:プロロジスパーク古河3
所在地:茨城県古河市北利根8-14
敷地面積:3万4916.92m2
計画延床面積:合計 3万1265.83m2
構造:地上2階建て(危険物倉庫2棟は平屋)、鉄骨造
着工:2017年7月
竣工:2018年8月

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