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OKI/ETC2.0車載器で安価な車両運行管理システムを提供

2018年08月30日/IT・機器

沖電気工業(OKI)は8月30日、SaaS型のITSサービス「LocoMobi2.0(ロコモビ2.0)」の新たなサービスとして「ETC2.0特定プローブデータ対応車両位置情報サービス」の提供開始した。

<ETC2.0特定プローブ情報配信サービスのデータフロー>
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<システム構成>
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ETC2.0車載器を使用することにより、専用車載器の購入と通信料金を必要とする従来の車両位置情報サービスの利用が難しかった物流事業者などに対して、低コストでの車両運行管理の提供を実現する。

走行位置(ITSスポットと経路情報収集装置の通過情報)、走行経路、急減速箇所の抽出とヒヤリハットマップの3機能を提供する。

これまで物流事業者などの企業が車両位置情報を取得する場合、専用車載端末の購入費用や車両の位置情報を送信するための通信費用を負担する必要があったが、このサービスでは車載端末に市販のETC2.0車載器を利用するため、ETC2.0車載器を搭載している車両であれば、新たに車載端末を購入する必要はない。

車両の位置情報などのデータは路側無線機から収集するため、車両位置情報取得のための通信費の利用者負担もなくなる。

車両位置情報サービス利用の費用負担が障害となり導入を見送っていた物流事業者などは、簡単に導入することが可能となる。

なお、国土交通省は「ETC2.0車両運行管理支援サービス」に関する社会実験の実サービス化を目的として、ETC2.0特定プローブデータ配信事業を今年8月から開始。

これを受けETC2.0特定プローブデータ配信事業者(道路新産業開発機構)は、配信事業の開始に先立ちETC2.0特定プローブデータ配信サービスを利用する「サービス事業者」の募集を行った。OKIはこれに応募して承諾されたことから、8月30日より「LocoMobi2.0」にこの「サービス」を加え、ETC2.0特定プローブデータの配信を活用したサービスを開始する。

■販売計画
標準価格:月額1200円/台(税抜)~
販売目標:「LocoMobi2.0」全体として2020年度末までに累計15億円

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