昭和シェル石油は9月14日、東京都大田区の京浜トラックターミナルL(LNG)+CNGステーションで、関東初となる大型LNGトラックへの燃料供給を9月から開始したと発表した。
京浜トラックターミナルL(LNG)+CNGステーションを運営する昭和シェル石油が、実証走行試験に使用する大型LNGトラックへ燃料を供給し、供給実績データなどを提供することで東京~大阪間の実証走行試験に協力する。
大型LNGトラックと最適燃料充填インフラの開発・実証事業は、いすゞ自動車が環境省から受託。
いすゞ自動車が製作した2台の車両を佐川急便とトナミ運輸が1台ずつ使用し、東京~大阪間を営業運行することで、大型LNGトラックの実用性や性能、環境性能などのデータを収集・分析し、環境省に報告するもの。
6月には、同事業による初の大型LNGトラックへの燃料供給が、伊藤忠エネクス子会社のエネクスフリートが運営する大阪市住之江区のLNGステーションで行われている。
LNGトラックは二酸化炭素や窒素酸化物の排出が少ないことに加え、従来のCNGトラックでは実現できなかった1回の充填で1000km超の長距離走行が可能になると言われており、充填時間も短縮できることから持続可能な次世代車両として注目されている。
燃料供給事業の開始に合わせて9月13日に開催した充填式には、大型LNGトラックを営業運行する佐川急便とトナミ運輸、京浜トラックターミナルを所有する日本自動車ターミナルなどから100人以上が出席した。