プロロジスは9月21日、茨城県つくば市で、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥディの専用物流施設「プロロジスパークつくば1-A」を竣工した。
<完成した「プロロジスパークつくば1-A」>
<エントランス部分 シンプルにZOZOBASEのみ>
「プロロジスパークつくば1-A」はスタートトゥディの専用物流施設(BTS)として開発されたもので、隣接地には同じくスタートトゥディの専用物流施設「プロロジスパークつくば1-B」を建設中で、2019年9月末に竣工予定だ。
両棟完成時の「プロロジスパークつくば1」の総延床面積は約14万m2となる予定で、プロロジスのBTS型物流施設としては最大規模となる。
スタートトゥディは、フルフィルメント業務全般を行うための最大拠点として「プロロジスパーク習志野4」1棟全てを利用しているほか、「プロロジスパーク千葉ニュータウン」などにも入居しているリピートカスタマー。「プロロジスパークつくば1-A」は、同社にとって「プロロジスパーク習志野4」に次ぐ基幹拠点となる。10月中旬の稼働を予定している。
<プロロジスの山田御酒社長>
プロロジスの山田御酒社長は「この場所は、2016年に用地を取得し、2018年の今日、スピード完成に至ったのは、開発においてのスタートトゥディさんの意思決定の早さだった。もともと、同社との関係は2008年にプロロジスパーク習志野3で始まり、約11万m2のプロロジスパーク習志野4、プロロジパーク千葉ニュータウンと利用いただいてきた。今後1-Bが完成すると、14万m2となり、BTS型としてはプロロジスとしても最大となる」と話した。
<スタートトゥディの大蔵峰樹取締役>
スタートトゥディの大蔵峰樹取締役は「現在、プロロジスパーク習志野4を入出荷と商品撮影のできるメインセンターとして利用しており、他は保管場所。このプロロジスパークつくば1が完成すれば、第2の基幹センター、さらには、プロロジスパーク習志野4を上回る旗艦センターになる予定だ。当初、多くの人から立地が千葉じゃなくて、なぜつくば市なの、とよく問われた…が、ここは交通アクセスも良く、人口増を続けている市であり、若い世代が多く、雇用の確保には最適。すでに500人程度のアルバイト募集をかけているが、順調に集まっている。なお、弊社の社長の話題ほど華々しくはないが、我々ロジスティクスの部隊も、着実に前進していきたい。決して派手さはないですが」と述べた。
立地面では、圏央道つくば中央ICから約5㎞の地点に位置する。北関東方面への配送に加え、常磐道「谷田部IC」から約10㎞の地点に立地していることから、都心および仙台方面へのアクセス利便性も高い。
2018年2月には、圏央道境古河IC~つくば中央IC間が開通し、都心部から放射状にに伸びる透明・中央・関越・東北・常磐・東関東の6つの自動車道が接続した。これにより、都心部を経由することなく、東西広域と東日本全域をカバーすることが可能となり、広域戦略拠点として期待できる立地となっている。
<おしゃれな雰囲気を醸し出しているカフェテリア>
<明るく見晴らしの良い空間としている>
施設面では、施設で働く人々へ快適な作業環境を提供するため、館内にカフェテリアや売店を完備。
ランプ部の車路下をうまく活用して、デザインしている。このデザインはスタートトゥディが行っており、この美しいカフェテリアにアルバイト募集も順調とのことだ。
「プロロジスパークつくば1-A」は、1階と3階にトラックバースを設け、スロープで大型車両が3階に直接アクセス可能な設計となっている。「プロロジスパークつくば1-B」完成時には各階がブリッジで接続され、2棟を一体活用した効率的な物流オペレーションが可能となる。
敷地内には従業員駐車場整備し、その入り口と出口に車番認証カメラを設置して駐車車両の登録・管理を行い、セキュリティを強化する。従業員専用の通勤バスも運行予定だ。
BCP対策としては、緊急地震速報システムや衛星電話を導入。また、台風や大雨などの影響で1階が進水し、垂直搬送機が機能しなくなった場合を想定して、2・4階に緊急時用搬出扉を設けて荷物を搬出できる設計となっている。
<3階内観>
<垂直搬送機とエレベーター>
<天井には高天井用人感センサー付き>
<竣工式での鏡割り>
■概要
名称:プロロジスパークつくば1-A
開発地:茨城県つくば市東光台5-6-2
敷地面積:3万2807.22m2
計画延床面積:7万599.27m2
構造:地上4階建、鉄骨造
着工:2017年8月
竣工:2018年9月