日本海事協会は10月5日、自動車運搬船の構造強度について、直接計算を用いて評価するための技術要件をとりまとめた「自動車運搬船の構造強度に関するガイドライン」を発行した。
船底構造の強度評価に関する技術要件の開発が完了したことを受け、日本海事協会は最新の研究開発より得られた知見と併せてガイドラインへの取り入れを行い、「自動車運搬船の構造強度に関するガイドライン」に名称を改め発行した。
このガイドラインは、船底構造の主要構造部材の構造配置及び寸法を直接強度計算により評価するための要件を規定した「直接強度計算ガイドライン」、ラッキング変形を受け持つ主要支持部材の構造配置及び寸法を直接強度計算により評価するための要件を規定した「ラッキング強度評価ガイドライン―降伏強度評価―」により構成されている。
なお、ラッキング変形に対する疲労強度評価に関する要件についても研究を進めており、完了次第ガイドラインを改定していく。