日本郵船が所有していた貨客船「平野丸」の犠牲者を悼む慰霊碑の除幕式が、10月4日に英国ウェールズ南部で行われた。
<NYK Group Europe社の久保田副社長兼COOが慰霊碑に花輪を捧げる様子(写真右)>
平野丸は横浜と英国リバプールを結ぶ航路に就航していたが、第一次大戦末期の1918年にウェールズ沖でドイツ潜水艦に撃沈され、乗組員と乗客あわせて210名が死亡。ウェールズ沿岸に流れついた遺体を地元住民が埋葬し、木製の墓標が建てられた。
慰霊碑は沈没から100年を機に、地元の海事関連ボランティア団体によって墓標と同じ場所に建立された。
除幕式には日本郵船グループのNYK Group Europe社の久保田圭二副社長兼チーフオペレーティングオフィサーが出席し、犠牲者の冥福を祈るとともに、現地ボランティア団体による慰霊や戦災の悲劇を刻み込んだ慰霊碑の建立に対して、日本郵船を代表して謝辞を述べた。