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日本オラクル/物流管理ソリューションの機能を大幅強化

2018年10月18日/IT・機器

日本オラクルは10月18日、ロジスティクス統合管理ソリューション「Oracle Transportation Management Cloud」(OTM)と「Oracle Global Trade Management Cloud」(GTM)の最新版を提供開始したと発表した。

<オラクルのロジスティクス統合管理ソリューション>
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<ロジスティクス統合管理ソリューションの概要>
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この最新版により、コスト削減、グローバル貿易規制に関するコンプライアンスの効率化、一連の管理を迅速化したい顧客の要件を単一の統合プラットフォームで管理できるようになった。

OTMとGTMでは、出荷ルートや自動化されたイベントハンドリングに関するリアルタイムかつデータを元にした相手の視点に立った情報提供ができる。また、迅速かつ正確なスクリーニング(ふるいわけ)と税関申告の拡張された規制サポートも提供される。たとえば、Nahdi Medical Companyは、OTMの最新版を導入して以来、トラックの使用率を5~10パーセント向上させることに成功した。

OTMは輸送最適化や輸送手配・実行管理などの輸送管理ソリューションで物流業務全般をカバーする機能を豊富にそろえた製品。GTMは輸出・輸入管理、審査・判定、ブラックリストチェック等の貿易管理ソリューション。各国の法規制に対応する貿易コンプライアンス管理を実現する。機能を大幅強化することで、両ソリューションの連携を強め、総合プラットフォームとして利用できるようになった。

主な機能強化点は、まず、「経路決定における機能強化」を図った。出荷の計画時に過去の交通量のパターン、危険物、通行料金などを把握することで、より優れた経路決定の判断を行うことができる。

「規制におけるサポートの拡張」では、拡張された規制コンテンツにより、より正確なスクリーニングが可能になり、税関略式申告での機能が強化された。劇的に変化する今日の規制環境でグローバル貿易のニーズをより効率的に満たすことができる。中でも、ブラックリストのスクリーニングの機能は、約5倍のスピードを実現している。

「高度なプランニング」では、「Oracle Order Management Cloud」および「Oracle Inventory Management Cloud」の標準機能で提供するシステム間連携フローが強化されたことで、全行程でのアウトバウンド受注処理の計画を改善し、輸送計画を向上させることができる。

「ドライバー指向の機能」では、OTMモバイル・アプリにおいて、ドライバーが使い易いワークフローを含め、自家用および専用車両の計画/実行のサポートが強化されたことで、シフト制ドライバーの割当処理を向上させることができる。

「IoT車両監視との統合」では、自動イベントハンドリングを通じて、リアルタイムに貨物の位置を可視化できる。動態管理機能の強化を図った。

「使い易さとコラボレーション機能」では同僚とのコラボレーションを合理化する「Oracle Content and Experience Cloud」との統合を含め、よりシンプルに利用者は設定が可能で使い易い画面を利用できる。デザイン変更も可能で、背景色やイメージ画像を十二変更でき、アイコン類の形も自由だ。

また、「グラフィカル診断ツール」では詳しい調査が必要な領域を強調し表示する視覚的な診断ツールが提供され、出荷の計画段階で生じる疑問をリアルタイムに調べ、簡単に解決できる。

オラクルのデレク・ギトーズSCM製品戦略担当バイスプレジデントは、「グローバル貿易およびロジスティクスは劇的に変化しており、組織が競争力を持つには、複雑な規制環境と各出荷に対する顧客の期待に対応する必要がある。『Oracle Transportation Management Cloud』と『Oracle Global Trade Management Cloud』の組み合わせは、複雑さを軽減し、グローバル貿易コンプライアンスと輸送業務の効率化を効果的に改善する革新的なプラットフォームを提供する」とコメント。

日本オラクルのSCM営業部の向後和知担当シニアマネージャーは「OTMとGTMは、現在、日本では物流会社、製造業、小売業を中心に数多く採用されている。20億円程度の年間支払い輸送費の必要な企業では、事例として15%程度の経費削減例もある。ECの伸長もあり、今後多国間貿易にかかわる企業も増えており、このソリューションが大きく貢献できるものと思っている」と話した。

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