日本オラクルは2月6日、グローバル・サプライチェーンの効率化とサステナビリティへの対応を支援するため、「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM)」に搭載されるAIを活用した新たなロジスティクスおよび販売管理機能を発表した。
2月6日から利用可能となった「Oracle Transportation Management」、「Oracle Global Trade Management」および「Oracle Order Management」の最新アップデートは、製品出荷時の可視性の向上、貿易コストの削減、輸送に関する意思決定能力の強化、製品出荷関連の排出量の削減により、組織が顧客満足度を高められるよう支援する。
「Oracle Cloud SCM」の最新機能には、「Oracle Transportation Management」では、AIによる注文ルート予測、AIによる輸送時間予測、輸送排出量計算ツールが含まれる。
「Oracle Global Trade Management」では、「貿易インセンティブ・プログラム手続きの支援」、「貿易インセンティブ・プログラムのレポート」が含まれる。
「Oracle Order Management」には、「AI生成の返品サマリー」、「AI生成の価格プロモーション・サマリー」、「商品の在庫確認」、「注文配送の可視化」が含まれている。
「Oracle Fusion Cloud Applications Suite」の一部である「Oracle Cloud SCM」は、組織がサプライチェーン・プロセスをシームレスに接続し、変化する需要、供給、市場の変化に迅速に対応できるようにする。さらに、組込型のAIがアドバイザーとしてサプライチェーンデータの分析、コンテンツの生成、プロセスの強化や自動化を支援し、業務の改善と変化に迅速に対応できる強靭なサプライネットワークの構築を可能にする。
オラクルのスリニ・ラヤゴパル (Srini Rajagopal) ロジスティクス製品戦略担当バイスプレジデントは「ますます複雑化する世界情勢をうまく乗り切るには、サプライチェーンの責任者は、サプライヤー・ネットワークを多様化・強化し、輸送および物流戦略を適応させ、規制の変更にも対応可能な俊敏で効率的なプロセスを構築する必要がある。『Oracle Cloud SCM』の新しいAI機能は、輸送、国際貿易、流通プロセスをシームレスに管理し、規制コンプライアンスに対応し、サプライチェーン全体の強靭化とサステナビリティを推進するために必要なデータ・ドリブンの洞察を提供することで、顧客がこれらの課題に対処できるよう支援する」とコメントしている。