オラクルは8月6日、倉庫管理業務を効率化し、サプライチェーンの全体的なパフォーマンスを向上させる目的で、「Oracle Fusion Cloud Applications Suite」の一部である「Oracle Fusion Cloud Supply Chain and Manufacturing(SCM)」に、新たなソリューションを追加したと発表した。
「Oracle Fusion Cloud Advanced Inventory Management」と呼ばれるこのソリューションは、組み込み型のAIを活用し、業務プロセスの簡素化、意思決定の向上、オーダー処理の最適化を実現する。
「Oracle Fusion Cloud Inventory Management」の一部である「Oracle Advanced Inventory Management」は、組織がタスクの管理や実行を容易に行えるよう支援することで、在庫取引やオーダー処理を迅速化し、ロジスティクス上の連携を強化し、倉庫業務全体の効率を向上させる。
このソリューションは、ピッキングリスト、定期補充、循環棚卸、実地棚卸、配送などのタスクを担当チームメンバーに割り当てることで、重複作業を削減し、より迅速かつ正確にタスクを完了できるようにする。
在庫取引の簡素化では、ライセンスプレート番号を活用することで、「Oracle Inventory Management」内で入荷や出荷、在庫移動、棚卸といった作業を効率的に行い、在庫情報もリアルタイムで更新できる。これにより、在庫管理の精度と作業効率が向上する。
また、チームメンバーに、未処理注文の商品を倉庫で保管することなく、そのまま出荷できることをリアルタイムで通知することで、受注処理を効率化し、作業時間を短縮する。
積載番号を割り当てて複数の出荷を1つのコンテナまたはトラックにまとめることで、物流業務を改善し、輸送コストを削減する。
入庫品に対して最適な保管場所を提案することで、保管場所の決定を迅速化し、スペースの有効活用を促進する。
さらに、「Oracle Inventory Management」に組み込まれたAI機能を活用して、在庫レベルの最適化、補充の自動化、定型的な在庫業務の自動化を行い、業務効率を向上させる等の機能を擁している。
project44/イベント「高度な可視化と責任あるAIで切り拓くサプライチェーンの未来」を7月17日開催