日本郵船は11月19日、フィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(TDG)と共同運営する商船大学NYK-TDG MARITIME ACADEMY (NTMA)の卒業式が11月16日、マニラ近郊の同校で行われたと発表した。
<卒業を喜ぶNTMAの卒業生達>
式典には日本郵船の内藤忠顕社長とTDGのJ.ロベルトC.デルガド会長らが出席し、2014年に入学した第8期生171人の卒業を祝った。
<最優秀卒業生カート クライトン B. コンデスとその家族(中央)、日本郵船の内藤社長(右から2番目)>
内藤社長は祝辞の中で「海運業界は依然厳しい環境下にあり、我々は常に先を読み、適切なアプローチを見極め、行動に移さなければならない。ここで得た学び、教訓や経験は確実に深く強い根となり、諸君の足元を固めてくれていることを意識し、人生の新たな季節へと踏み出して欲しい」と、卒業生に激励の言葉を贈った。
卒業生代表のカート クライトン B. コンデスさんは「たくさんの人々に支えられ、同級生と切磋琢磨し、今日この日を迎えられた。NTMAで学んだことを糧に今日のこの気持ちを忘れずに、家族のため、夢のため、国のために頑張りたい」と決意を語った。
<集合写真>
NTMAは、より質の高いNYK Qualityの船員の育成を目指して、日本の海運他社に先駆け2007年に開校し、今年で創立11周年を迎えた。2011年9月卒業の第1期生から今回の第8期生までの累計卒業者数は999名に達し、第7期生までの卒業生の多くが日本郵船グループの運航船で航海士や機関士として活躍している。