LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





東京エレクトロンデバイス/メッシュ無線温湿度センサーで倉庫管理実現

2018年11月21日/IT・機器

東京エレクトロンデバイスは11月21日、ネットワーク・アライアンス(NAC)の温湿度管理システムにIoT向けメッシュ無線温湿度センサー「ConnecTED TH」を導入したと発表した。

ConnecTED THとは高精度温湿度センサーICと自律型メッシュ無線、産業用一次電池を一体化した、高付加価値製品の製造・保管・物流・稼働現場の環境モニタリングに最適な無線センサーユニット。メッシュとは網の目状の意味で通信機能を持った端末同士が通信を行う通信ネットワークのこと。

ノンアセット型3PL(サードパーティ・ロジスティックス)方式による運用管理を行うNACの、統合的な倉庫の温度管理事例を紹介している。

NACの温湿度管理システムでは、「ConnecTED TH」のメッシュ無線のセンサーネットワーク自己形成機能により、温湿度管理システムの立ち上げや、温湿度センサーの再設置や無線通信の再設定の作業負荷の軽減を実現した。

また、安定した無線接続性により、複雑な立体構造の倉庫や壁を隔てた複数の倉庫でも時系列データを確実に取得できるので、アプリケーション単体で温度マッピングとモニタリングを行うことが可能になり、従来のエリアごとの温湿度監視システムを統合した一元的な温湿度管理も実現している。

TEDでは「ConnecTED TH」を展開し、高付加価値製品の製造・保管・物流・稼働現場の環境モニタリングの効率化に貢献していくとしている。

なお、導入の背景として、GMP(医薬品の製造管理・品質管理に関する基準)やGDP(医薬品の適正流通に関する基準)などのグローバルな品質の強化を背景に、 医薬品の製造や輸送、保管には厳格な温度管理が求められている。

しかし、従来の温度管理方法では、温度マッピングで確認されたワーストポイント監視のための温度センサーの再設置とそれに伴う無線通信設定の作業負荷、通信接続が不安定で正しいセンサーデータを取得できないという課題があった。また、複雑な構造の立体自動倉庫や複数の倉庫の管理を行う場合はエリアごとに温度管理システムを導入する必要があり、設備負担や作業者の運用負担があった。 NACは「ConnecTED TH」を用いてこれらの課題を解決する統合的な温湿度管理システムを開発し、製薬メーカーの立体自動倉庫で運用を行っているという。

■事例紹介インタビュー
https://www.teldevice.co.jp/ted_real_iot/case/nac/

■ConnecTED TH
https://www.teldevice.co.jp/ted_real_iot/productservice/sensor-communication/connected-th/

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース