LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





釧路港/182億円投じ、国際物流ターミナル完成

2018年11月27日/物流施設

国土交通省 北海道開発局 釧路開発建設部は11月23日、国際バルク戦略港湾に指定されている釧路港で、国際物流ターミナルを完成させた。

<国際物流ターミナル(提供先:北海道開発局 釧路港湾事務所)>
20181127kushirokou1 500x375 - 釧路港/182億円投じ、国際物流ターミナル完成

<完成式でのテープカット(提供先:北海道開発局 釧路港湾事務所)>
20181127kushirokou2 500x334 - 釧路港/182億円投じ、国際物流ターミナル完成

総事業費182億円(国が125億円、港湾管理者などが57億円)を投じ、釧路港西港区第2埠頭地区に水深14m・全長300mの岸壁や泊地、航路を整備したほか、岸壁にベルトコンベアとアンローダー荷役機械を設置し、2014年度から5年間をかけて完成させた。ターミナルの運営は、釧路西港開発埠頭が担う。

従来、釧路港では岸壁の水深不足から、北米からの穀物輸送の主力船型であるパナマックス船による満載入港が不可能だった。そのため、釧路港に飼料を積んだパナマックス船が入港する際は、満載入港に対応できる国内他港で一定量の貨物を陸揚げし、積載量を減載したうえで入港する必要があったため、輸送の効率性が課題になっていた。

<国際物流ターミナル完成による効果>
20181127kushirokou3 - 釧路港/182億円投じ、国際物流ターミナル完成

今回、水深14mの岸壁などを擁する国際物流ターミナルが完成したことで、飼料を満載したパナマックス船が釧路港へ直接入港できるようになり、同港を経由した東北地方の連携対象港への2港・3港寄りが可能になったことで、海上輸送コストの削減を実現した。

なお、釧路港では北海道全体の穀物輸移入量の4割を取り扱っており、取扱品の4割を畜産業の飼料原料であるトウモロコシが占めている。

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース