キリングループロジスティクスは1月23日、2019年~2021年の3か年中期経営計画「運びきる力を向上させる3年へ」を発表した。
新中計3か年の数値目標は、最終の2021年に売上高774億円(2018年比9.7%増)、営業利益8億円(17.6%増)、営業利益率1%。外販は売上高189億円(2.1%増)、営業利益5億7000万円(26%増)、営業利益率3%を目指す。
3年間を「運びきる力」を向上させる期間と位置づけ、個人・組織能力の向上や、安定的ロジスティクス基盤の確立、持続的安定的な成長のための貨物の獲得を図ることで、物流対応力を強化。
物量の拡大を目指しつつ、コスト増や人手不足といった物流業界の課題にも対応しなければならないという構造上の問題解決を目指す。
解決に向けた取り組みとして、2019年を中心に投資を拡大し、庫内作業や出荷、輸送といった物流業務全般の対応力を2018年比で9%向上させる。
具体的には、2019年夏前までに東名阪で物流拠点を増設するほか、自動化を含めた保管設備の増設や車両台数の増強を実施。パートナー会社に対しても、車両台数の確保や長時間拘束の改善、経済的基盤向上に向けた取り組みを行い、取扱能力を増強する。
また、ブロック社員制の導入や高卒採用の開始、長時間労働の解消によって安定した人員確保と働きやすい職場環境の構築を図るとともに、パートナー会社の健全化も支援し、安定した物流環境を維持していく。
戸叶弘社長は、「『運びきる』ことは物流業にとっての使命であり、顧客からの信頼獲得にもつながるため、基本でありながら非常に重要なこと。今後は新中計で掲げる物流基盤の増強や、業務の効率化、労働環境の改善などに向けた諸施策に取り組むことで、しっかりと目標を達成していきたい」とコメントした。