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カシオ/自動搬送機や台車、フォークリフト等の位置情報即位システム開発

2019年03月14日/IT・機器

カシオ計算機は3月14日、LED灯の発光色を変化させて信号を送信する独自の可視光通信を使い、工場や倉庫などの屋内で作業する移動機器の位置や状態の情報を収集できるシステム「picalico(ピカリコ)」を発売した。

「picalico」は、工場の自動搬送機や台車、倉庫のフォークリフト、パレットなどに設置したLED灯から信号を送信し、それをカメラで受信することで、±60cm以下の高い精度で移動機器の位置をリアルタイムに測位することが可能。また、LED灯の信号を切り替えることで、位置測位だけではなく、積荷の有無といった移動機器の状態も情報として収集できる。

「picalico」は、工場の自動搬送機や台車、倉庫のフォークリフト、パレットなどに設置したLED灯から信号を送信し、それをカメラで受信することで、±60cm以下の高い精度で移動機器の位置をリアルタイムに測位することが可能。また、LED灯の信号を切り替えることで、位置測位だけではなく、積荷の有無といった移動機器の状態も情報として収集できる。

使用する可視光通信は、LED灯の発光色を信号として送信するため、電波の使用が制限される環境(電波の干渉・電波の遮蔽・情報セキュリティ上の制限がある場所など)や、通信用ケーブルを設置できない状況においても導入が容易だ。

<picalicoの概要>
20190314casio 500x150 - カシオ/自動搬送機や台車、フォークリフト等の位置情報即位システム開発

なお、「picalico」の仕組みは、LED灯の発光色を変化させて、信号を送信する独自の可視光通信を使用。信号は、3色(赤・緑・青)の発光色を10Hzの周期で24回切り替える色変化のパターンで構成され、そのパターンがひとつのID情報となる。信号の受信は、LED灯の発光を撮影するカメラで行い、その映像データを「picalico受信アプリ」でID情報に変換。あらかじめID情報に登録したフォークリフトなどの位置情報を「picalicoポジションアプリ」で算出する。

信号として送信する色変化のパターンは106万2882通りの組み合わせができるほか、カメラ1台で最大100個の信号を同時に受信し、それぞれの位置を測位することが可能。

■「picalico」の基本システム構成と価格
picalico受信アプリ:1ライセンス
picalicoポジションアプリ:1ライセンス
LED灯:PM01(カシオ製):12台
受信カメラ:acA1300-60gc(Basler製):4台
合計で190万円

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