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ヤマト運輸/青森県産農林水産品、国内外に流通拡大を物流で支援拡充

2019年03月19日/3PL・物流企業

ヤマト運輸と青森県、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)は3月19日、青森県ロジスティクス戦略に基づき、県産農林水産品の国内外への流通拡大を物流面で支援する青森県総合流通プラットフォーム「A!Premium」のサービスをさらに拡充していくため、「新青森県総合流通プラットフォーム構築に係る連携協定」を締結したと発表した。

<新しい「A!Premium」のスキーム>
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青森県とヤマト運輸・YGLの3者は、「A!Premium」で培ってきたスピード輸送や小口向け保冷一貫輸送といったノウハウを基盤としながら、より一層多様化する顧客のニーズに応えることのできる柔軟な輸送サービスの提供を目指し、連携協定を締結したもの。

新青森県総合流通プラットフォームの構築による「A!Premium」の拡充については、これまでの「国際クール宅急便」による多頻度小口保冷一貫輸送は、サンプル品等の少量出荷には適していたものの、販売ルートが確立してからの中ロット以上の輸送ニーズには十分に応えられないことから、YGLが提供する様々なフォワーディングサービスを新たな輸送手段として選択できるようにする。

今後、県産品の海外への輸出拡大へのプロセスで、商談・マーケティング等の初期段階では、引き続き「国際クール宅急便」を利用してもらい、取引が拡大し輸送ロットが増大した場合には、様々なフォワーディングサービスを利用できることで、流通プロセス・コストの適正化をはかり、より県産品の競争力の強化をはかっていく。

青森空港の活用(輸出空港の拡大)では、従来の仙台空港や沖縄国際物流ハブを活用した西日本やアジア向けの輸送方法に加え、青森空港から羽田空港や成田空港を経由し海外へ輸送するルートを確立する。

青森空港の貨物取扱量拡大などにより、青森空港の活性化につながるのはもちろんのこと、県内からのアクセスが改善され、締め切り時間の延長や県内のサービス対象エリアの拡大などが見込まれる。

また、新たな輸送ルートの確立によって、欧州などへ仕向地を大幅に拡大できるようになるとともに、搭載可能なフライトが大幅に拡大することで、より安定した海外輸送を実現する。

さらに、これまでもヤマトグループは、輸出に取り組む事業者の通関書類の作成や検疫などをサポートしてきたが、仕向地の拡大に伴い新たな展開国に対する輸出手続きを引き続きサポートしていく。また、日欧EPAやTPP11に代表されるような貿易自由化に伴う手続き改正に関する情報なども、いち早く顧客へ提供する。

<協定締結式で。左から、ヤマト運輸 長尾 裕社長、青森県 三村 申吾知事、ヤマトグローバルロジスティクスジャパン 梅津 克彦会長>
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今後3者は、青森県産品の更なる輸出拡大に向け、海外のレストランなどへの販路拡大やアンテナショップでの青森フェアの実施などを通じ、物流面のみならず商流の開拓についてもサポートを強化していく。

また、この連携協定締結によって新たに「フォワーディングサービス」が加わることを受け、5月に青森県内4か所において県内の顧客に向けた説明会の実施を予定している。

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