日本郵船は3月19日、愛媛県今治市と東京で3月6日と12日の2日間、国内船主・船舶管理会社35社84名を対象に緊急安全セミナーを開催したと発表した。
＜今治での緊急安全セミナー＞
セミナーは、日本郵船のドライバルク部門が目指す「世界ナンバーワンのドライバルク船隊」に向けた取り組みの一環で、事故の撲滅や近年急速な高まりを見せる世界的な資源メジャーの安全要求に即応するため、船主・船舶管理会社と一体でさらなる船質向上を目指すもの。
日本郵船では、船長・機関長などの海技者が船主・管理会社を訪問し、実務担当者と安全や環境対策について直接対話を行うことでシームレスな関係構築に努めている。
また、データ収集システム「SIMS」で収集した各種運航データを、グループが開発したアプリケーション「LiVE for Shipmanager」で一つにまとめて船主・船舶管理会社と共有し、最適運航や安全運航に活用するなど、デジタライゼーションを活用した連携を図っている。
今後、「世界ナンバーワンのドライバルク船隊」に向けた取り組みとしては、今夏に安全にかかわる重点項目をまとめたドライバルク部門独自のチェックリストを作成し、部内関係者が約50隻の本船を訪問して項目が遵守されているかを確認することで安全意識を高める。
また、今秋にはドライバルク安全実務者会議を開催し、ドライバルク船での安全運航意識の共有やトラブル対策を国内船主・船舶管理会社と共有。今冬には、荒天時の事故防止、気象情報の収集と係船索の事故予防について、船陸間で議論する予定だ。
