ジャパン マリンユナイテッド(JMU)は3月29日、舞鶴事業所で建造していたプロダクト・ケミカルタンカー「BEAGLE(ビーグル)」を引き渡した。
新造船は、MR型(Medium Range)の次世代プロダクト・ケミカルタンカー。独自の省エネデバイス「SURF-BULB」の搭載・最適化と高効率プロペラの採用で、大幅な推進性能の向上と燃費削減を達成した。
GHG排出規制のEEDIは、2020年以降の契約船に適用されるPhase2レベルを先取りして満たしており、電子制御エンジンと低摩擦塗料の採用で燃費を削減を達成。加えて、バラスト水処理装置の装備や有害物質一覧表の保持など、さまざまな環境規制に対応している。
また、カーゴタンクとスロップタンクをコルゲートBhd構造としたほか、アッパーデッキの構造材を全て暴露面に配置。加えて、カーゴタンク内全面を特殊塗装したことで、カーゴ残渣を減らし、タンククリーニングを容易にした。
■BEAGLEの概要
主要寸法:全長182.50m×幅32.20m×深さ19.05m
総トン数:2万9447
載貨重量:4万9850トン
航海速力:15.3ノット
主機関:MAN B&W 6S50ME-B9.5ディーゼル機関1基
定員:25名
船級:NK
船籍:パナマ