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住友倉庫/飼料添加物の共同流通業務でドライバー労働時間91%削減

2019年04月15日/SCM・経営

住友倉庫、住友化学、四国開発フェリーの3社は4月15日、住友化学愛媛工場で生産する飼料添加物メチオニンの船舶による国内輸送業務について、国土交通省が物流総合効率化法で定める「総合効率化計画」の認定を受けたと発表した。

<輸送フロー>
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3社共同での計画は、増産するメチオニンについて、神戸港への輸送の大部分を船舶で実施するもの。神戸港まで陸上のみで輸送する場合と比較して、CO2排出量を約55%、トラックによる輸送量を約94%、トラックドライバーの労働時間を約91%削減することが可能となる点が評価され、今回の認定を受けたもの。

メチオニンは、動物の体内で合成することができない必須アミノ酸の一種で、主に鶏の飼料添加物として使われており、世界的な人口増加や、新興国の経済成長による食肉文化の広がりなどを受け、この先も年率6%程度の高い市場成長が続くと見込まれている。そのため、愛媛工場では、2018年10月に年産約15万トンから約25万トンへ生産能力を増強し、主要な輸出港である神戸港へのメチオニン輸送量をさらに増やす予定だ。

なお、物流総合効率化法は、輸送の合理化により流通業務を効率化し、物資の流通に伴う環境負荷の低減や流通業務の省力化を図る事業や取り組みに対して、その計画の認定や関連支援措置などを定めた法律。計画が認定されると、税制特例措置を受けられるなど多くのメリットがある。

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