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川崎重工/8万2200m3型LPG運搬船を引き渡し

2019年04月23日/IT・機器

川崎重工は4月23日、KUMIAI NAVIGATION(PTE)LTD(クミアイ ナビゲーション プライベート リミテッド)向けに8万2200m3型LPG運搬船「PYXIS PIONEER(ピクシス パイオニア)」を引き渡した。

<PYXIS PIONEER>
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PYXIS PIONEERは、2016年6月に拡張工事が完了した新パナマ運河の規則に対応。主機関と発電機関の排気ガス出口部に川崎重工として初めてSOxスクラバーを搭載し、2020年から施行される世界の全海域でのSOx排出規制強化に対応させた。

船体は、独自開発の船首形状(SEA-ARROW)を採用したことで、船が航走する際に船首部に発生する波を極限まで減少させ、推進性能を大幅に向上。主機関には、省燃費型の電子制御式超ロングストローク2サイクル低速ディーゼル機関を採用し、さらにプロペラ周りにカワサキフィン付ラダーバルブとコントラフィン付セミダクトを装備したことで、燃料消費量の低減を図った。

また、低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設置。貨物タンクには、-46℃までの低温液化石油ガスを積み込めるように低温用特殊鋼材を使用し、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱を施している。

■PYXIS PIONEERの主要目
全長:229.90m
長さ(垂線間長):226.00m
幅(型):37.20m
深さ(型):21.00m
満載喫水(型):11.20m
総トン数:4万7236トン
載貨重量:5万3928トン
貨物倉容積:8万2391m3
主機関:川崎-MAN B&W 7S60ME-C8.2型ディーゼル機関×1基
定員:29名
船級:日本海事協会(NK)
船籍:シンガポール

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