LIXILは4月23日、東京都江東区・江戸川区での「IoT宅配ボックスによる再配達削減『CO2削減×ストレスフリー』実証プロジェクト」のモニター調査を、5月1日から開始すると発表した。
プロジェクトは江東区、江戸川区、佐川急便、日本郵便の協力を得てLIXILが主催。外出先からでも配達確認や応答ができるIoT宅配ボックス「スマート宅配ポストTB」を東京都江東区・江戸川区の戸建住宅を対象とした約100世帯に無償で設置し、再配達の削減によるCO2の削減効果やユーザーのストレスの変化などを検証する。
実証プロジェクトの対象モニター世帯に行った事前アンケート調査では、直近半年以内で宅配便の半数以上を再配達で受け取ったと回答するユーザーが8割に上っている。
また、ほぼ全てのユーザーが宅配で何らかの悩みを抱えており、中でも「再配達の依頼」「日時指定時や再配達時での待機」といった手間や、「在宅時でも対応できない」「再配達になった場合の配達員への申し訳なさ」といったストレスを抱えていることが分かった。
一方、9割のユーザーが、設置後の期待として「再配達依頼の手間がなくなる」「受け取りのスケジュール調整の手間がなくなる」といった点から、「メールでの荷受け通知」「スマートフォンでの遠隔解錠操作による複数の荷物の受け取り」への期待を上げるなど、IoT宅配ボックスならではの便利で快適な機能にも多くの関心が集まっているほか、「CO2排出など地球環境への負荷軽減に貢献できる」という環境問題への貢献にも多くの関心が集まった。
LIXILは、再配達の削減によるCO2の削減効果やユーザーのストレスの変化などを検証し、プロジェクトの中間結果を今夏頃に、最終結果を2020年春頃に発表する予定だ。